ip prefix-list

プレフィクスを特定するための条件のリスト

プレフィクスリストはネットワークアドレス/サブネットマスクを特定するための条件をまとめているリスト。

プレフィクスリストの主な用途
・ルートフィルタ
・ルートマップのmatch条件

プレフィクスリストによってルータ間で送受信するルート情報をフィルタすることができる。
BGPのルートフィルタでは、プレフィクスリストを利用する設定が多い。
ルートマップのmatch条件でプレフィクスリストを参照することもできる。

◆ ip prefix-listコマンドの設定例

 ◆ ip prefix-list PRE01 permit 172.16.0.0/16  ⇒ 先頭ビットが「172.16」に合致した上で、プレフィックス長が「/16」のルートのみが対象。  ⇒ 対象ルート例:172.16.0.0/16 のみ

 ◆ ip prefix-list PRE01 permit 172.16.0.0/16 ge 24  ⇒ 先頭ビットが「172.16」に合致した上で、プレフィックス長が「/24」以上のルートが対象。  ⇒ 対象ルート例:172.16.0.0/24、172.16.1.0/24、172.16.0.0/25 など(172.16.0.0/16は含まれない)

 ◆ ip prefix-list PRE01 permit 172.16.0.0/16 le 24  ⇒ 先頭ビットが「172.16」に合致した上で、プレフィックス長が「/24」以下のルートが対象。  ⇒ 対象ルート例:172.16.0.0/16、172.16.0.0/24、172.16.0.0/20 など

 ◆ ip prefix-list PRE01 permit 172.16.0.0/16 ge 20 le 24  ⇒ 先頭ビットが「172.16」に合致した上で、プレフィックス長が「/20 ~ /24」以下のルートが対象。  ⇒ 対象ルート例:172.16.0.0/20、172.16.16.0/20、172.16.0.0/24など(172.16.0.0/16は含まれない)

 ◆ ip prefix-list PRE01 permit 0.0.0.0/0  ⇒ デフォルトルートのみが対象

 ◆ ip prefix-list PRE01 permit 0.0.0.0/0 ge 32  ⇒ プレフィックス長が「/32」以上のルートのみが対象(つまり、ホストルートのみが対象)

 ◆ ip prefix-list PRE01 permit 0.0.0.0/0 le 32  ⇒ プレフィックス長が「/32」以下のルート全てが対象(つまり、全ルートが許可。permit anyと同じ)